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Web-Magazine/Marketers Cyber Community/NewsLetter/No.36,2000/06/03より
■伊藤レポート:e-パブリシング辛口情報 デジタルパブリッシングの世界に、データベース・パブリッシングという古くて新しい?技術があります。データベースに整理して蓄積した情報から、編集する意図や構成に従って検索され並べ替えられて引き出された情報を、ページの中に予め決めておいたフォーマットでレイアウトしながら出力して行き、自動的に一冊の情報誌やカタログなどのコンコンテンツを編集して行くためのものです。当たり前のように分かりやすく誰もが納得してしまうに違いない、これが実はクセ者なのです。私などはこれに5年以上、電算写植の時代まで考えると10年以上も関わっているのですが、未だに世の中、どこの企業も活用されているとは言い難い状況だと思います。 ____________________ データベース・パブリッシングを改めて考える  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 理由の第一は、データベースという情報資産を構築するのに、膨大な手間と時間がかかることです。出来上がった後もメンテナンスを怠ることができません。多くの企業がそうしたことにお金も人手も時間もかけられないのです。 理由の第二は、基幹系を中心とした情報システム系の人々の、情報系システムとマーケティングやコミュニケーションに関する無理解があると思います。基幹系システムのデータベースには、企業が活動を続けている限り情報は自動的に溜まってきます。一方の商品情報や顧客情報、マーケティング情報のデータベースには、いくらそれが高価で立派なものであれ、自発的なアクションを誰かが起こしたり、プロモーションを行なわなかったら、データは貯ってこないのです。 残念ながら多くの日本企業には、そうした情報を集めたり整えたり、管理したりする部署や責任者がおりませんから、そうしたデータベースを例え作っても無責任無管理状態におかれ、すぐ死んでしまうようです。 勿論、大きな決断の下に導入して、大きな初期コストを注ぎ込み苦労の末にカタログやチラシ、マニュアルなど印刷物製作費、時間や人手を大幅に削減している企業もあります。そしてその商品情報データベースをCRMやEコマースに活用したり、印刷物においても発行間隔を短縮したり、一冊の厚いカタログを、色々な切り口で分冊したり、顧客セグメントに応じたスペシャルカタログづくりなどに使っています。 従来のようなやり方で、いちいち最初から媒体毎に製作していたら、そのコストは膨大なものになってしまいますが、データベースにいつも最新の状態で管理されている情報を使うので、コストも手間も少しで済み、時間は大幅に短縮されます。印刷媒体、インターネットなどマルチチャネルに渡るトータルなコミュニケーションコストが削減されるのです。 一方でそうした準備がなく、ワンソース・マルチユース、マルチチャネルに対応した情報発信を行なうには、重複する内容をチャネル毎に、その都度作らねばならず、人手や時間、コストも重複して発生してしまい膨大なものになるでしょう。5年や10年前にこんなことを言っても「要は制作プロダクションや印刷会社内の効率化の話じゃないか」と、一蹴されてしまうのが落ちでした。しかし、今はまさにIT革命の時代 です。企業内は勿論、取引先や顧客とのコミュニケーションも、パソコンとネットワークを介して行われていて、その比率は急速に高まっています。既に先進的な企業では、基礎的な商談はインターネットでしか行なわない。電話やファックス、まして対面は禁止というところもあります。 ただそうした中にあっても当分の間は、店舗や街中で、電車の中で、会社で、家庭で、人類の文化史と共に歩んできた紙媒体の持つ価値は変わることはないでしょう。出版物は勿論、広告や販売促進媒体としてのチラシ、カタログ、ダイレクトメールや、雑誌広告などは、これからも効果的な媒体として機能すると思います。 ただし、従来のような大量印刷はなくなるかもしれません。顧客毎やターゲット・セグメント毎にそのニーズに応じて商品を選択して最適化された情報を、最適な時期に印刷して配布するということになります。 そのような製作方法は、従来の手作業によるDTPでは不可能ではありませんが、高コストとなってしまい、また時間もかかるので情報発信にタイムラグが生じてしまい、媒体効果を低減させます。生活者には彼らが必要とする的確な時期に情報を伝えなければならないのです。今日、紙媒体の多くは、デジタルパブリッシングという技術で制作されています。これを一歩進めてデータベース・パブリッシングにしてしまえば、旧来の紙媒体がデータベースやインターネットと連携し、さらに携帯電話や双方向テレビ、コンビニのマルチメディアキオスク端末と並ぶマルチチャネルの重要なメディアに変身することでしょう。 以前にも言いましたが、今後発展するであろう日本的なECの特質は、リアルとサイバーが融合した中にあるということです。移動中は携帯電話や紙媒体、会社ではパソコン、コンビニなど店舗ではマルチメディアキオスク、家ではデジタル化した双方向テレビやプレステ2のようなゲーム機とじっくり型の紙媒体が、生活者のコミュニケーションのインターフェイスになるでしょう。ただし、リアルとサイバーが融合しているとはいえ、個人一人ひとりが特定できるデータベースに繋がっているということが重要です。つまりこの中でのコミュケーションはマスでは有り得ないということです。 e-パブリシング研究会のテーマであるクロスメディア対応と、マーケティング志向・顧客志向のメディアづくりとは、商品情報や、顧客情報データベースと、その最適な組み合わせを決定するルール、そして導き 出されたデータを予め決められたレイアウトに流し込むデータベース・パブリッシングシステムによるものなのです。そしてこのリアルとサイバーを結ぶハイブリッドなメディアを、より明確にeビジネスに対応し 支援していくものと位置付け、新しいコミュニケーションとその効果的な実践方法の構築に全力をあげて取り組んでいかなければならないと考えています。 ********************************************************* Web-Magazine/Marketers Cyber Community/NewsLetter/No.36,2000/06/03 Copyright(C) 2000 Hiroshi Ito,All Rights Reserved. 発 行:スユア e-パブリシング研究会
by hiro_ito777
| 2004-10-27 00:37
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